ブロンズは、はじめに人工的に銅のサビ(緑青)を着色します。風化していく中で、自然に銅の中から出てくる緑青と混ざり合い、人間の手では作り出すことの出来ない青銅色に変化していきます。それが銅像の良い所であり特徴です。 しかし、見た目に良くなく変化してしまうこともあります。屋外のブロンズ像は、特に近年、ほこりや車、工場の排気による亜硫酸ガス、酸性雨・酸性雪などの影響で、痛みが激しくなっています。それを長い間手入れをしないと、緑青及び自然の汚れなどが強い太陽光線によって焼き付け塗装の様になって落ちなくなり、美的に損なわれてきます。保護膜が剥がれたまま放置しますと、酸化が銅の内部に浸透し修理は難しくなります。
今日の地位や基盤を築かれた方々や功労を記念してつくられた 高価で貴重な記念の像です。保守は、ひどくならないうちに行うことが大切です。一度しっかりと、着色・金箔の張替えをされることをお勧めいたします。
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